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低域の処理

耳に聴こえる音をEQでブーストする前に、まず低域をカット。

 聴こえやすい中域や高域をEQなどで、ブーストする機会があると思います。しかし、デジタルサウンドの場合は、カットする方が効果的な場面が多いのです。

 低域は、大きなスピーカーでないとあまり気になりません。したがって、録音した音やオーディオファイルに、余計な低音が入っていたとしても見逃しがちなものです。ところが実際にはかなり大きいレベルの信号が入っていることがあります。

 例えば30Hz以下に「ブーン」とか「ブン」という様な低いノイズが入っていた場合、コンプが低域に反応してしまい、効果的に使えていない可能性があります。この場合は、ローカットで低域を切る対策が必要です。

 30〜200Hzくらいの周波数でも、素材に応じて、どのくらい必要なのかを判断し、必要でない分はカットすることが大事です。しかし、何でもカットすれば良いわけではなく、あえて低域を多くする場合もあります。どちらにしても、ミックス全体としては豊かな低域を実現出来る様にバランスを考えましょう。

いくつかのアイデア

<ボーカルトラック>
 30Hzからローカットを入れます。段々と周波数を上げていき問題ない上限までカットしましょう。次に、シェルビングで全体的に低域を減らします。300〜400Hz以下を減らします。その後、必要な分コンプレッションします。コンプレッションの後で、必要なら減り過ぎた低域をEQで上げると安定した低域になります。

<2ミックス>
 基本的に全ての周波数が詰まっていることが多い2ミックス。何かを強調するには、逆に余分な周波数を減らすことが重要です。特に低域は全ての周波数に影響するので、低域を上手くコントロールすることで、特定のパートを聴こえやすくすることができます。

 沢山の音の中から、彫刻の様に、欲しい音を掘り出すイメージを持って下さい。以下の3つが主な手法です。

(1)ローカット
(2)シェルビングで下げて、ピーキングで上げる
(3)ピーキングで下げて、シェルビングで上げる

 低域を減らす、減らした中から必要な周波数を上げるという様な操作で意図的に低域をデザインしていきます。

 ポップスの場合は特に、2ミックスの低域処理はヴォーカルを聴こえやすくするキーポイントなので、是非意識してみて下さい。キックとベースとボーカルの関係を上手くバランスさせることが大切です。MS別に処理出来る方は、M成分を中心にこの操作を行うと効果的です。EQ処理に加えて、マルチバンドコンプで低域を更に繊細にコントロールすることもできます。

低域は全ての土台であり、キーポイントです。

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