ペンタトニック
ペンタトニック・スケールとは
「ペンタトニック・スケール」とは、「5音音階」のことで「1オクターブの間に5つの音が含まれる音階」です。中でも、ポピュラーミュージックでよく使われるものに「メジャー・ペンタトニック・スケール」があります。
メジャー・ペンタトニック・スケールは、音程で示すと、
【1】【M2】【M3】【P5】【M6】
の5音から構成されているペンタトニック・スケールです。例えば、Cのメジャー・ペンタトニック・スケールは、五線譜に表すとこのようになります。
【C Major Pentatonic Scale】
演奏や作曲で使うときは、コードと関連づけて覚えるために、
便宜的に【M2】を【9th】として捉えておくと便利です。
ギターで弾くペンタトニック・スケール
さて、次にこれをギターで弾いてみましょう。
ギターは、楽器の構造上、同じ音が様々な場所に分散しています。
(例えば、ドは、6弦8フレット、5弦3フレット、4弦10フレット、3弦5フレット、2弦1フレット、1弦8フレットという具合に)
ですから、まずはネックのどの部分で演奏するのか決める必要があります。
ポジションはある程度、統一しておくと理解しやすいので、今回は、人差し指が5フレット目あたりになるポジションを基本としましょう。これを「5fポジション」とします。
ペンタトニックのフォームは、代表的な形が2つあります。
はじまりの音(主音)が6弦を目印にしているものと、5弦を目印にしている、2つのフォームです。
例えば、Cのメジャー・ペンタトニック・スケールであれば、
スケールのはじまりの音(【1】の音=主音)は「C」の音です。
実際に図と演奏で確認してみましょう。
6弦はじまりのフォーム
C Major Pentatonic Scale
※二重丸が、スケールのはじまりの音(【1】の音=主音)です。
5弦はじまりのフォーム
F Major Pentatonic Scale
音域の拡大
ペンタトニック・スケールの2つの代表的なフォームを覚えたら、次はそれぞれのフォームで更に低い音から高い音まで対応できる様に、音域を広げてみましょう。
具体的には、左側と右側に広げたフォームを覚えます。
実際に図と演奏で確認してみましょう。
6弦はじまりの基本フォーム
左側と右側のフォーム
C Major Pentatonic Scale
5弦はじまりの基本フォーム
左側と右側のフォーム
F Major Pentatonic Scale
ペンタトニック・スケールは、ポピュラーミュージックの非常に重要な音階です。印象的でポップな、メロディや、リフ、アレンジ上のフレーズなど、様々なものがペンタトニックを元にしていると言って過言ではありません。今回示した音を素材として、オリジナリティ溢れるメロディやフレーズを自由に生み出すことが可能です。