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A to Z は DTMを中心に
ボーカルスタイル 演奏 作曲 アレンジなど
様々な周辺ジャンルを融合して学べる
新しいタイプのDTM専門•総合作曲教室です
〜こんな音楽を「作ってみたい」という想いが 実際の「作品になる」まで やさしくサポート〜

EQノウハウ

聴こえる音と聴こえない音
人間の耳に聴こえる音の高さの周波数はどれくらいでしょう。
一説には、20Hz~20,000Hz(20kHz)と言われています。
一般的に正弦波という音を使って基音を聴いてみると、25Hz〜16kHzくらいのようです。しかし、倍音を含んだ生の音を聴いて、16kHz〜60kHzの違いを、多くの人が聞き分ける事ができます。それだけ人間の耳は高性能であり、聴こえていない周波数の部分も感じ取れるケースがあるのです。
音の中心
音楽の中心はどこでしょう。これは、楽器の王様と言われているピアノの、中央の「A」と言われています。ピアノの鍵盤上のほぼ中心です。この音は、五線譜のト音記号のほぼ中心でもあります。人間も老若男女、一番出しやすい音程のあたりです。赤ちゃんの鳴き声もこの高さだとか。さてこの「A」の周波数は440Hzです。
音響的には、音の中心は、1kHzです。数字上の基準だけでなく、人間の耳が音に対して一番敏感な周波数が、この周辺になります。音楽の中心「A」の周波数440Hzが多く含む二次倍音880Hz、三次倍音1320Hzがこの辺りである事からも、この辺りに鍵が潜んでいそうです。

さて、上の説明を読まれた方は、周波数という単純な数字が、感覚的なものと結びついて来たのではないでしょうか?
EQの使いこなしには、これが非常に大切なのです。EQは周波数を基準に、特定の周波数帯域の音量を上げたり下げたりする作業。聴いている音の感覚と、周波数の数字がしっかりと関連づけられている事が大切です。

よく扱う周波数
人間の耳に聞こえる周波数はおよそ20Hz~20,000Hz(20kHz)でした。そこで、EQでは、この範囲の周波数を扱うことが殆どとなります。音楽などで使うには、この数字をより直感的に、分かりやすくイメージして、使い勝手の良い物として覚えておくと便利です。<例>・~32Hz低域の空気感・32Hz~125Hz低域の量感、太さ・125Hz~250Hz低域の厚み・250Hz~1kHz中域のボリューム感、中心・1kHz~4kHz高域の厚み、くっきり聴こえる部分(人間の耳が特に敏感な部分)・4kHz~16kHzキラキラ感、透明感・16kHz~高域の空気感
この様に、自分自身で、様々な周波数をEQで変化させてみる等して、それぞれの周波数の持つイメージを自分なりに掴んでおくと大変有効です。
種類
上げ下げする周波数の範囲の違いで、2種類のEQがあります。
・シェルビングEQ設定した周波数より上(または下)を全て上げ下げする。
・ピーキングEQ指定した周波数を中心として、山形に上げ下げする。
ローカット/ハイカット
EQには、ローカットやハイカットという機能がついている事があります。ローカットでは、設定した周波数より下(つまりロー)をカットし、ハイカットでは設定した周波数より上(つまりハイ)をカットします。(別の呼び方で、ローカットをハイパス、ハイカットをローパスという場合もあります。)
パラメータ
・Frequency(フリケンシー)周波数。どの周波数をEQするのか?
・Gain(ゲイン)増幅量。どれくらいの音量上げ下げするか?
・Q(キュー)幅。ピーキングEQの場合、Frequencyで指定した周波数の両側「山の裾」をどのくらいの幅にするのか?
M/S
M/S方式といって、通常のLR(左右)のステレオ信号を、M(ミッド)とS(サイド)つまり「真ん中」と、それ以外の「両サイド」の信号に変換する方式があります。
ステレオをM/Sに変換する機器を使って、変換してからEQに入力し、EQの後でまたステレオに変換します。デジタルEQでは、EQ自体にM/S機能が備わっている場合も多くあります。
M/Sを用いてEQを使うと、真ん中の音だけにEQをしたり、左右の音だけにEQをしたり、より自由な音の変化を作る事ができます。
☆EQの使いこなし(ベーシック)
・一つの周波数を強調する(上げる)ピーキングEQで、任意の周波数を、少し大袈裟にゲインを上げます。そのまま周波数を上下に動かして、音がどのように変化するのか、耳を澄ませましょう。周波数を探っていき、変化させるポイントを見つけたら、改めてゲインを調整しましょう。
・ボーカルのEQ以下を大まかな目安として調整してみましょう。
600Hz~800Hzボーカルの太さ、音像の大きさ
1kHz~1.5kHzボーカルの明瞭度、くっきり感、音の芯
2kHz~3.0kHz輝き、キラキラ感
6kHz~12kHz子音
12kHz~16kHz倍音、空気感(10kHz辺りから上をシェルビングEQで上げる)
<男女別の傾向>
男声低音成分 250Hz~500Hz声の中心成分 500Hz~2kHz高音成分 2kHz~
女声低音成分 500Hz~1kHz声の中心成分 1kHz~4kHz高音成分 4kH~

更に、色々なジャンルなど音楽の傾向によってEQのポイントや方針を変えていきます。また2ミックスやTDに対するプリマスタリングでのEQなど、様々な対策やノウハウがあります。これらは一度に身に付くものではないので、少しずつ確認しながら身につけていくのが近道です。

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